携帯基地局の今(4):

国内無線機市場、サムスンとエリクソンの攻勢を受ける国内最大手のNSN

「携帯基地局の今」と題し、国内の基地局数や周波数帯の状況などをお伝えしてきた本特集も今回が最終回となる。

今回は、無線機ベンダーに焦点を当て、弊社の調査レポート「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2014年版」をもとに、国内市場の動向を見ていきたい。

サムスン電子ジャパンとエリクソン・ジャパンの攻勢を受ける
国内最大手のNSN

国内無線機市場ではノキアソリューションズ&ネットワークス(NSN)が最大手であり、その背景にはKDDI(au)とソフトバンクモバイルでのシェアが高い点などがある。しかし、現在ではKDDI(au)において、サムスン電子ジャパンがピコセルを積極展開し、最も勢いが感じられる。さらにエリクソン・ジャパンがKDDI(au)への本格参入を果たした。

当面、KDDI(au)シェアでの大幅な変化はみられないとされるが、数年後にはシェアが大きく変化している可能性がある。一方、NECや富士通などの国内ベンダはNTTドコモのネットワーク計画に大きく左右されるが、地道な計画を進めるNTTドコモだけに国内ベンダのシェアが大きく下がることはない見込みである。

本記事の詳細は
携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2014年版
をあわせてご参照ください。
携帯基地局の今
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  2. 約58万局に達した携帯基地局、そのうち約3分の1がLTE基地局
  3. キャリア6社の周波数帯運用状況と2014年以降の追加割当状況を整理
  4. 国内無線機市場、サムスンとエリクソンの攻勢を受ける国内最大手のNSN