中古携帯端末市場動向:

市場規模は2016年度には333万台へ拡大、消費者の認知状況は約4割

20140318_0.jpgMCAでは中古携帯電話・スマートフォン端末に関する市場動向調査を行い、市場規模の現状と将来予測を推計した。

調査結果を取りまとめた「携帯・スマートフォンの中古端末市場動向」から、市場規模予測などを取り上げたい。

市場規模は2013年度で173万台、2016年度には333万台へ拡大

中古携帯端末市場を「国内の消費者による中古携帯電話・中古スマートフォンの購入」と定義し規模を推計したところ、2013年度の中古携帯電話・スマートフォン端末市場は台数ベースで173万台、金額ベースで203億円とみられる。

【中古端末市場規模予測】(MCA推計)
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2013年12月に実施した消費者アンケート調査(携帯電話・スマートフォン利用者 7,068サンプル)によると「中古携帯電話の買い取り」および「販売」に対する認知率はいずれも4割弱だった。中古携帯端末取扱事業者による取扱店舗の増加とTVCMを含めた積極的なPR活動により認知率は今後も上昇するとみられ、消費者による中古端末の売買台数は順調に増加、市場規模は2016年度には333万台、422億円規模になると予測される。

【中古携帯電話に関する認知率】(N=7,068)
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中古携帯電話の購入意向はまだ低いものの、
経験者のリピート意欲は高い

携帯電話・スマートフォン利用者7,068サンプルに対して行った消費者アンケート調査では、中古携帯電話の売却を今後「したいと思う」と答えたのは15.4%で、「検討したいと思う」を含めると約半数の46.8%に達した。一方、中古携帯電話の購入を今後「したいと思う」と答えたのはわずか3.8%。「検討したいと思う」を含めても14.0%にとどまった。

一方、中古携帯・スマートフォンの購入または売却(買取)経験者に対して今後の利用意向をたずねたところ、全く逆の結果となった。ここでは、売却経験者には「今後使わなくなった携帯電話が出た際、その携帯電話の売却(買い取ってもらうこと)を検討するか」、購入経験者には「今後携帯電話を購入するとしたら、中古の携帯電話購入を検討するか」をたずねているのだが、軒並み「検討すると思う」が60~70%台に達している。一度経験すればリピーターになる可能性が高く、未経験者に対していかに利用してもらうかが今後の市場拡大の鍵になるとみられる。

本記事の詳細は「携帯・スマートフォンの中古端末市場動向」をあわせてご参照ください。