2007年8月ケータイ加入者動向分析

電気通信事業者協会(TCA)が発表した8月の携帯電話加入者数は、累計で9,887万7,800となり、7月末から32万4,500の増加。伸び率はやや鈍化した。PHSの契約数は497万5600で、携帯とPHSの累計契約数は1億385万3300となった。携帯・PHS合計の普及率は81.3%で、携帯のみでは77.4%となった。

 8月の特徴的な動向として以下の点が挙げられる。
①ソフトバンクモバイルが4カ月連続1位を獲得 
-KDDIも15万強と好調で、au単体では20万契約を突破
②NTTドコモは9ヶ月ぶりの純減(2万2,900件)で、創業以来2度目 
-ファミ割MAX、ひとりでも割引を導入時期が8月後半 -端末価格の高さ/ドコモ2.0キャンペーンのターゲットである若年層取り込み不調 
-ドコモの「2in1」を利用したサブ番号(Bナンバー)の契約数は2万5000の純増で累計13万9,400
③MNP利用者でリードするKDDI 
-ドコモ:-9万200人/au:+7万1,200人/ソフトバンク:+1万8,900人
④ウィルコムが1万3,900人の純減 -2004年2月以来で3年6カ月ぶり
⑤イー・モバイルも8月に10万件突破

 ドコモの累計契約シェアは、純増数の低迷で漸減傾向にあり、シェアは2007年3月末の54.4%から8月末には53.5%と0.9ポイント低下。一方。KDDIは3月末に比べ0.2ポイント増の29.3%。ソフトバンクは0.6ポイント増の17%と初の17%台へ乗せた。