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中古端末の市場規模、2014年度は227万台、2020年度に360万台へ

MCAは、中古携帯電話・スマートフォン端末に関する市場動向調査を実施し、その結果をとりまとめた。

中古端末市場予測・消費者による購入(単位:万台)

中古携帯端末市場を「国内の消費者による中古携帯電話・中古スマートフォン等の購入」と定義し規模を推計したところ、2014年度に市場は227万台で前年度比26.8%増に達したとみられる。

中古市場では、当然ながら商品を売るためには中古品を調達する必要があり、販売台数は買取台数に左右される側面を持つ。2014年度はテレビCMを含めた積極的な宣伝活動、携帯販売店における買取、携帯修理事業者など異業種による買取事業参入もあり、買取台数は364万台へと拡大。販売台数も増加基調を維持した。

今後も市場は拡大し、2020年度には360万台になると予測される。中古端末市場は現在も「需要に供給が追いつかない」状態となっている。国内消費者からの需要はもとより、訪日外国人によるいわゆる「爆買い」や短期在住外国人からのニーズも生まれている。これら旺盛な需要に応えられるよう、安定的に中古端末を買い取れるかが今後の市場拡大の鍵を握っているだろう。

本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて7月10日に公開された記事となります。
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