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地域別の携帯契約増減トレンドを整理する

今回は、一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)の公表数値から、地域別の携帯契約数の動きを整理したい。

下のグラフは、2016年7月1日から2017年6月末までの1年間の携帯契約の変動を地域別・キャリア別にまとめたものである。年間で10万前後の増加にとどまる地域や、減少傾向にある地域が大半の中で、関東と九州の急増ぶりが顕著なグラフとなった。

関東

関東は年間で457.3万増を記録した。ちなみに全国あわせた年間純増は554.4万であり、そのうち8割以上を占める計算となる。関東はNTTドコモが350万超の増加で他社を圧倒しているが、これはMVNO契約数を関東に集約している結果とみられる。

九州(沖縄を含む)

九州は、NTTドコモが1.6万増、ソフトバンク・ワイモバイルが0.2万減と、いずれも変動幅が小さい中、auだけが106.7万増を示している。これはスマートメータなどのモジュール回線増が寄与したものと推察される。

最後に、冒頭のグラフは関東・九州以外の状況が分かりにくいものとなっており、2地域を除外したグラフも作成した。あわせて参照いただければ幸いだ。

本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて9月1日に公開された記事となります。
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