2026年9月末にKDDIからのローミング契約が縮小される楽天モバイル。何かと話題に事欠かない楽天モバイルであるが、基地局数や割り当てられた周波数の観点から、現時点での状況を説明する。
一方、4Gは1.7GHz帯が楽天モバイルのメインバンドであり、大手3社を大きく引き離している。ちなみに他キャリアのメインバンドに関しては、NTTドコモが2.1G/800MHz帯、KDDI(au)は800MHz帯、ソフトバンクが900MHz帯といえる。また、700MHz帯(4G)は現在のところ、展開途上にあるため、KDDI(au)とNTTドコモに大きく引き離されている。
4Gに関しては、すでに楽天モバイルのメインバンドである1.7GHz帯は67,132局を展開しており、これ以上の大幅な拡大は見込みにくい。一方、700MHz帯は27局に過ぎず、今後の拡大に期待がかかる。なお、楽天モバイルは2033年度に10,661局を計画しているが、他キャリアのプラチナバンド(800M/900MHz帯)の基地局数は60,000~85,000局規模であり、狭帯域(3MHz幅×2)であることが積極的な拡大に影響を及ぼしている可能性が高い。
割り当てられたプラチナバンドの700MHz帯は狭帯域であり、他キャリアとの差は大きい。総務省は早々に対策を講じなければ、楽天モバイルが従来のように大手3社からプラチナバンドの一部を譲渡させるような提案をしかねず、総務省に残された時間は多くない。
※出典:総務省「令和7年度 携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の調査結果について」また、今後、新たなプラチナバンドが割り当てられた場合、楽天モバイルは多額の設備投資が必要になる。700MHz帯を参考にすると、545億円の設備投資額で10,661局を展開する計画を立てているため、仮に最大60,000局と想定した場合、3,000億円規模の投資額が見込まれる。ただ、5年程度の全国展開と仮定した場合、年間600億円増の投資額で済む可能性もある。
- 調査資料:「携帯電話基地局及び周辺部材市場の現状と将来予測 2025年版」 ~総務省発表値を基に2024年度のセルラーキャリアのLTE-A/5Gインフラ戦略及び投資動向と周辺部材市場をキャリアやベンダ、エンジ会社など多角的な視点から総合的に分析~
- 調査資料:「モバイルキャリア各社における屋内展開の現状と将来予測」 ~総務省発表値を基にモバイルキャリア各社における屋内展開を総合分析~
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