ドコモ&富士通がソフトバンク&東芝に端末差し止めの仮処分申請

 ドコモと富士通が、携帯電話機「かんたん携帯SoftBank 821T」の製造・販売などの差し止めを求め,東京地方裁判所にソフトバンクモバイルと東芝を訴えた。

 821Tは3つのショートカットキーや十字キーの形などがドコモの「らくらくホン」と極めて類似しており、不正競争防止法に違反していると主張している。

 「らくらくホン」シリーズは、2001年9月の最初のモデルの投入以来、累計で1,200万台販売したロングセラー商品で、富士通のシェア拡大に貢献してきた。

 まさに虎の子とも言える端末だけに、他社の端末やサービスに追随することが一般化している携帯市場にあって、今回の措置は極めて異例と捉えることができる。

 ドコモとしても、飽和感が加速する市場にあって中高年市場は数少ない有望市場であり、攻勢を強めるソフトバンクモバイルを牽制しておきたいといういった狙いもあると推測される。

 一方、今回のケースでは富士通はドコモのみにしか端末を供給していないが、マルチキャリアで供給している端末ベンダーには、今後どういった影響があるのか、それともないのか気になる。

 携帯キャリアとしては、自社にオリジナルな端末を用意したいというのが本音だろうが、現在の端末供給関係を見ていると、端末ベンダーは横展開しなければペイしないという状況にある。

 2G時代は、外販許可制度というのがあり、コア技術を持つ携帯キャリアが最優先で最新端末を市場に投入し、他の携帯キャリアは半年後でないと扱えないといったことがあった。

 その頃と比較すると、随分自由になったという感もあるが、パイが限られているだけに、違った意味で窮屈なのかも知れない。