キャリアショップ展開状況に関する調査結果:

キャリアショップは全国に8341店舗、最多はKDDI(au)

株式会社MCAは、通信キャリア各社の「キャリアショップ」に関する調査を2018年5月下旬に実施した。今回は、その結果について取り上げたい。

キャリアショップは全国に8341店舗、最多は「au」

3キャリア(ワイモバイル、UQを含む5ブランド)が展開するキャリアショップは、調査時点で全国に8341店舗存在していることが分かった。

ブランド別で店舗数が最も多いのはauの2459店舗だった。なお、今回の調査において「PiPit」(全国に約600店)はキャリアショップではなく取扱店と定義しているため、カウントには含まれていない。

ソフトバンク、NTTドコモも含め、各社メインブランドは2000超の店舗網を有している一方、サブブランドはそこまでの店舗網を有してはいない。量販店や併売店などの取扱店が不足分を補っているといえる。また、ワイモバイルについては、ソフトバンクショップへの「相乗り」も進んでいる。ソフトバンクショップの4割強にあたる1000店超が、ワイモバイルブランド取扱店になっていることも明らかになった。

上の図は、都道府県ごとに、どのキャリアショップが最も多いのか集計した結果を示したものである。auは中国・九州を中心とした西日本、NTTドコモは東北・北陸・北関東など東日本で最多の県が目立つ結果となった。また、ソフトバンクが最多のエリアは、南関東と東海に集中する傾向にある。

キャリアショップの定休日設定、「月1日」が6割超に

店舗で働くスタッフの負担を軽減すべく、各社ともに定休日の設定や営業時間の短縮などを推し進めている。取り組みの進捗状況を把握すべく、定休日の設定状況を集計したところ、「第2水曜日」など、月1日の定休日を設定する店舗が63.2%で最多となった。

商業施設への出店など、定休日の設定が困難なケースもあるため定休日設定率を100%にすることは難しく、6割超の水準に達しているのは一定の成果と言えるだろう。とはいえ、まだ4分の1程度の店舗が「無休」を掲げている状況も浮かび上がった。

※「キャリアショップ」の定義
今回の調査対象通信ブランドならびにキャリアショップの定義は以下の通り。

本記事は、株式会社インプレス「ケータイWatch」内で弊社が執筆を担当している連載「DATAで見るケータイ業界」にて6月15日に公開された記事となります。
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